|
1.糸ゴムの取扱いと保管 |
|
@ 保管の際に、逆さ積み、あるいは投げるなどの手荒な取扱いをすることは中の糸ゴムを絡める原因になります。
|
特に細番手のリボンやコール数の少ない中番手(#526コール等)は、絡まりやすいのでご注意下さい。
|
|
A 糸ゴムの保管場所はできるだけ16℃〜30℃の所にして下さい。気温が極端に上昇する場所に長期間保管
|
して置きますと、変色や物性を劣化させる原因になります。また、湿気の多い場所では、カビなどによる変色、
|
劣化の原因になります。 |
|
B 糸ゴムを直接日光に当てることは、くれぐれも避けてください。日光に含まれる紫外線はオゾンを発生させ、
|
糸ゴムの変色や劣化を招きます。また、蛍光灯などにもわずかながら紫外線が含まれていますので長期間
|
置かれる場合はご注意下さい。 |
|
2.糸ゴムの使用方法 |
|
@ 使用の際には「先入れ、先出し」、古い物から先にしようして下さい。糸ゴムの特性は時間と共に変化します。
|
|
A 機械に糸ゴムをかけて張力を加えたまま放置することは、絶対に避けて下さい。機械の運転を長時間中断する
|
場合は、糸ゴムの張力を緩めるようにして下さい。張力をかけたまま放置した場合、機械を始動した時に
最初の |
数メートルが度々切断するだけでなく伸びの一定しない商品が出来ます。 |
|
B 機械の針や糸通しは定期的に点検して下さい。糸ゴムに着いているタルクは、空気中の湿度を吸収すると固い
|
セメント質を形成し、糸切れの原因になりますので、定期的に機械から取り除くことが必要です。 |
|
3.ゴム入り製品の取扱い |
|
糸ゴム使用のゴム紐やゴム入り織物が最終製品として実用に供されるまでには色々工程をたどります。その間
|
取扱い上の一寸した不注意が思わぬ事態を引き起こすこともあります。以下の説明は、糸ゴムが使用される際の
|
留意点を記述したものです。 |
|
@ 漂白処理 塩素系漂白剤は天然ゴムを劣化させる強い作用が有りますので可能な限り使用することを避けて
|
下さい。止むを得ず使用する場合は、合成ゴムを使用するか、漂白剤の使用量を必要最小限にして処理後の
|
温度は60℃以下をお薦めします。また、処理後の水洗いは完全に行って下さい。過酸化水素系漂白剤について
|
も同様にご注意下さい。 |
|
A 蛍光処理 通常、漂白剤と同時に蛍光漂白剤が使用されます。蛍光漂白剤のなかには、第2アミンを保有した
|
ものがあり、糸ゴム中の老化防止剤と反応して黄変をおこすものがあります。薬品についてはメーカーの資料を
|
見た上で適した物を使うことが必要です。 |
|
B 染色処理 直接染料で、60℃以下の染色が糸ゴムに対しては無難です。100℃以上で長時間沸騰させたり、
|
酸化性顕色剤(例えば亜硝酸ソーダ、硫酸銅等)を使用する場合は予め試験をして染色条件が糸ゴムに適して
|
いるかどうかを確認の上、実施して下さい。また、酸性染料、直接染料等の中でもマンガン、銅、クローム等の
|
重金属を含む染料は、糸ゴムの変色、劣化を促進しますので絶対に使用しないで下さい。染色用水は、
|
ホーロー、ステンレスのものを使用し、銅パイプや砲金製のバルブなどは絶対に使用しないで下さい。
|
|
C 乾燥処理 通常、120℃〜130℃までの乾燥温度は問題ありませんが、乾燥加熱が長時間続くと劣化や変色
|
の原因になりますのでご注意下さい。 |
|
D 溶剤処理 糸ゴムは溶剤には弱いので、糸ゴムの汚れなどを溶剤(トルエン・シンナー等)で拭き取ることは
|
やめて下さい。また、ドライクリーニング用バークレーやトリクレーンの溶剤でゴム織物が濡れている間は、
|
叩いたり、揉んだり、引っ張ったりすると中の糸ゴムが切れますので、それまでは、注意して取り扱って下さい
。 |
また、ある種の潤滑剤などは、変色の原因にもなりますのでご注意下さい。 |
|